フィギュアスケート・
ペア米国代表の井上怜奈選手が、リフト中に顔面から落下し、前歯2本を折る大怪我をしたことがあるそうです。
男性の肩よりも高いところから、ジャンプするのだから、オリンピック代表レベルの選手と言えど、
落下する可能性はゼロではないということなのでしょう。
私も学生時代はアイスホッケーをしていたこともあり、氷上で転んだときの痛さは十分に分かっているつもりですが、氷上では普通に転んでも、
その場でうずくまる程痛いこともあるのです。
それをあの高さから落下すれば、歯が折れても不思議はないと思います。
歯医者という立場から言わせてもらえば、怪我をするリスクは可能性は否定できないわけだから、最悪の場合も想定して、
スポーツマウスガードを着用する方が無難だと思いました。
昨年もバレーボール部の方が回転レシーブをしようとした際に、Tシャツのプリント部が滑らず、前歯部を強打したケースがありました。
(その方は運悪く、抜歯→インプラントとなりました。)
ラグビーや空手などはスポーツマウスガードが義務付けられているのでしょうが、一般にスポーツマウスガードを着用しない競技種目でも、
場合によっては歯を喪失する可能性は否定できません。
もしものときの保険として、スポーツマウスガードをおすすめします。
2006年2月18日
hori (21:28)
カテゴリ:コラム
再生医療は究極のアンチエイジングであり、歯科分野では歯周再生、歯槽骨再生、(しわ治療、)
が実際に応用段階に入っている という話が、名古屋大学 教授 上田実先生の講演でありました。
たとえば、歯周病で歯ぐきの骨が溶けて歯がぐらぐら咬めない ようなとき、
患者さん本人の骨髄から細胞を採取
(全身麻酔や入院などは必要ありません) したものを培養し増やし、 本人の血小板と混ぜて処理をして、 患部に注入すると、 細胞が骨に成長してくるのです。
骨が薄いからインプラントできない、
といわれていた方も、 骨を増やしてインプラント可能となります。
高齢者で、入れ歯を使っているけれど あごがやせて入れ歯が合わない とい方も、
あごの骨を再生して、 いい入れ歯を作ることができるようになります。
再生医療は、これからの高齢化社会にむけ、
高齢者の生活向上に大きく役立つことでしょう。
また、これが一番反響が大きいそうですが、
細胞を口元のしわの部分に注入すると、その部分にハリがもどり、
しわが浅くなります。
効果も3年以上は続くそうです。
こういう最先端の研究は、
試験管ではうまくいくようだけどほんとうに実用化されるかしら?という夢物語的なものが多いようにも思いますが、上田先生は、最終的に一般臨床に応用されることを意識しながら研究を進めておられるそうです。
クリアすべきものは多くありますが、
具体的には一般応用可能なように改良されており薬事法を通ること、専用の機械類の一般化、
などについては数年のうちに実現し普及しそうな現実味がありました。
(実際、名古屋大では同意を得られた患者さんに行われています)
大学院大学化によりベンチャー企業の設立が可能になり、
企業とより強力にタイアップ可能になったことも、
開発スピードアップに貢献していると思います。
2006年2月13日
hori (13:41)
カテゴリ:コラム
インプラントの勉強のために、東京へ出張です。
仙台では中々開催されないので、忙しいけど頑張らなくっちゃ!
2006年2月10日
hori (13:21)
カテゴリ:コラム