2008年5月アーカイブ
インプラント ケース:18
本日のインプラントは、上顎左側2番から右側7番まで広範囲に欠損が認められるケースです。
この方は堀歯科医院に数十年に亘り通院されている方で、私に担当が引き継がれてから5年ほどでしょうか。
下顎臼歯部にはセラミックスのブリッジがありますが、過大な咬合力にて一部破折しています。
そのような経緯を考慮すると、可能な限り多くのインプラントを埋入し、咬合力に負けない上部構造を作製する必要があると考えました。
通常、欠損している歯牙の本数よりは少ない本数の埋入となることが多いですが、この方の場合、同意を頂いたこともあり、欠損歯数と同数のインプラント埋入です。
臼歯部はサイナスまでの距離が短いということもあり、ソケットリフトを併用しました。
一方、前歯部は骨幅が若干不足しているということで、抜歯即時インプラント、スプリットクレスト、リッジエクスパンジョンなどのテクニックを併用したインプラント埋入となりました。
今回は切開・剥離した領域が広いので、外科的侵襲が大きくないか、今後継続して経過を診ていく必要があると考えています。
インプラント ケース:17
本日のインプラントは、上顎左側7番相当部。
臼歯部には広範囲に欠損が認められるものの、予算の関係で入れ歯の安定を改善するために、まずは1本のインプラントを埋入することとなりました。
骨質はD2程度で骨幅も骨の高さも比較的十分あるケースでした。
フラップレスでのインプラント埋入も視野に入れましたが、やはり基本に忠実に通常通りのインプラント埋入となりました。
今回のケースでは、容易にオーバー・ローディングとなることが予想されるので、じっくりとバイオインテグレーションが完了するのを待つ予定です。
インプラント ケース:16
本日のインプラントは上顎右側1番相当部。
さほど大きくはないものの根尖病巣があり、歯根破折が疑われました。
今回は同部位を抜歯するとともに、徹底的に掻爬した後に、インプラントを埋入です。
抜歯即時インプラントならば抜歯とインプラント埋入が1回の来院で行うことができるので、忙しい患者さまには好都合かもしれません。
私も自らのスキルを向上させ、抜歯即時インプラント症例を増やしていきたいと考えております。
インプラント ケース:15
本日のインプラントは上顎2・1・1・2番相当部。
1・1番は骨量の豊富な左側のみの埋入で、合計3本のインプラント埋入となりました。
やはり上顎前歯部はもっとも難易度の高い部位ですね。
骨のあるところにインプラントを埋入すると、だいぶ内方に埋入しないとならない・・・。
内方に埋入しようとすると上部構造の審美性を損なう可能性も出てくる・・・。
視野を広くしたいけれど、縦切開は瘢痕形成されるので、なるべく避けたいところ・・・。
など様々なファクターを視野に入れて、いい塩梅でインプラント埋入しなければならないのです。
今回は下顎前歯部もインプラント埋入の予定なので、さほど難症例ではないと考えていますが、そういう時ほど基本に立ち返り、インプラント治療を行いたいと考えています。
インプラント ケース:14
本日のインプラントは、下顎左側5番。
その後方にもインプラントを埋入した方が力学的には安心なのですが、患者さまの希望ということで、1本だけの埋入となりました。
40Nで埋入を完了し、初期固定も十分に得られたので、比較的早期にファイナルまでいけるかと考えています。
やはり骨量・骨質ともに十分なインプラント治療は、患者さまにとっても歯科医師にとってもストレスフリーですね。