2009年10月アーカイブ
インプラントケース : 36
今回のインプラントは、上顎左側臼歯部。
この方は数か月前に、堀歯科医院で左下臼歯部にインプラント治療を受けられた患者さまです。
左下はオステオインテグレーションが完了し、咬み合わせの安定を図っているところです。
左下にインプラント治療を受けられた場合、上顎の欠損を放置していたり、強度的に問題のあるブリッジが入っていると、相対的に強度の弱い左上が壊れてくることは少なくありません。
この方は欠損しているところとブリッジの欠損しているところにインプラント治療を受けることを希望されました。
本日はブリッジの歯牙欠損部分とブリッジの後方歯が欠損しているところにインプラントを埋入するオペを行いました。
後方の埋入部位の歯槽骨のクオリティは良くなかったので、十分な治癒期間をおいて、次のステップに進む予定です。
嘔吐反射のある方だったのですが、治療が短時間で終了したので、問題なくオペを終了することができました。
インプラントケース : 35
今回のインプラントは上顎フルのケースです。
この方は堀歯科医院で数年前に右下臼歯部にインプラント治療を受けられた患者さまです。
以前から『入れ歯が落ちてきて、人前でお話しすることが出来ないのが困っています。近いうちに上顎にもインプラント治療を受けて、人前で自信を持って話ができるようになりたいです!』とお話されていました。
今回は、7本のインプラントで上顎全体の補綴物を支える治療プランとなりました。
長きにわたって総入れ歯を使用されてきた方の顎の歯槽骨は、吸収の程度も激しく、ドリルを使用しないOAM(大口式)インプラント、血管や神経を傷つけないピエゾサージェーリーを使用したソケットリフトやリッジ・エクスパンジョン、メンブレンを使用したGBR併用のインプラントは、当然のことながら必須の症例となりました。
もっとも歯槽骨が十分にあったのは、サイナス後壁に沿って若干傾斜して埋入した最後方部分でした。
こちらも痛みも腫れもなく経過していますが、インプラントが歯槽骨とオステオインテグレーションをするのを待っている状態です。
インプラントによる治療が進み、早く誰とでも楽しく会話ができるようになるのであれば、これほど歯科医師冥利に尽きることはないと考えております。
インプラントケース : 34
今回のインプラントは上顎左側臼歯部。
保存な不可能な歯牙を抜歯してからのインプラント埋入となりました。
通常上顎臼歯部であれば、上顎洞までの距離がなく、サイナスリフトやソケットリフトなどのテクニックを併用するケースが多いのが現状ですが、この方は、両側の上顎洞領域は上顎洞炎手術の既往による変形性治癒が認めれられ、上顎洞が骨で満たされたような状態となっていたために、インプラントで初期固定を得ることは比較的容易な症例でした。
通常の抜歯即時インプラントの術式で埋入オペを行い、良好な経過を辿っております。
患者さまご本人の感想としては、『痛みも腫れもないのも驚いたが、口臭がなくなったのがうれしい。』とのことでした。
やはり口臭の原因となっている歯牙を抜歯すれば、口臭がなくなるというケースも少なくありません。
抜歯と同時にインプラントを埋入すれば、しっかりと咬めるという状態を維持した状態で口臭からの悩みも解消することができるということになります。