2010年8月アーカイブ
歯周形成外科が必須の審美歯科症例
口元の突出感が気になるという若い女性が来院されました。
以前のコラムでも紹介したように、親御さんは歯列矯正で治療を進めたいと考えていたようなのですが、やはり本人の価値観を重要視し、セラミックス矯正で口元の突出感を改善することになりました。
セラミックス矯正は、タレントさんや女優さんなど、短期間で口元の状態を改善したいと考えている方にはベストな方法です。
極端な話、来院回数2回で長年悩んでいた歯並びを改善できる場合すらあるわけですから、歯科治療には時間をかけたくない方には大変喜ばれる方法なのです。
この方には、歯の突出感だけを改善するセラミックス矯正はもちろんのことですが、オプションとして、歯肉のラインの左右差を減らす歯周形成外科も提案させていただきました。
突出した上顎中切歯を抜歯すると、その部分の歯肉は歯牙の傾きに伴い、上方に位置していますから、抜歯するとそこよりもさらに上方に歯肉が退縮する形で治癒が進みます。
そうなると、この方の場合、処置を加えない隣接歯牙よりも10ミリ近く歯肉のラインが片方だけ上がった状態となるのです。