2024年9月アーカイブ

都道府県別子ども割合

子どもの割合は沖縄県が最も高く、秋田県が最も低い。
都道府県別子ども割合(2023年10月1日現在)によると、全国平均は11.4%。
沖縄県が16.1%で最も高く、秋田県が9.1%で最も低いことが明らかになりました。
また地域別では九州・沖縄地方で子ども割合は高く、北海道・東北地方で子ども割合は低いことも明らかになりました。
(日本歯科評論 2024年8月号 )
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九州や沖縄が子ども割合は高いというデータです。
外国人はどれほど含まれているのかのデータの記載はありませんが、興味深いデータであると感じました。

2024年9月20日

hori (09:17)

カテゴリ:インプラントと若返り

レスベラトールが酸蝕症予防。

レスベラトールは、ブドウなどに含まれるポリフェノールの一種で抗酸化や抗炎症、抗がん、高糖化などの有益な効果が知られており、う蝕研究においては、レスベラトールによる細菌やバイオフィルムへの抗菌効果が報告されている。

そこで、本稿では、レスベラトールの酸蝕症に対する効果を検証した論文を紹介する。

研究方法としてウシエナメル質標本を作製し、ヒト唾液中に浸漬させ獲得ペリクルを形成させた。

続いて標本をPBS(ネガティヴコントロール)、Elmex(ポジティヴコントロール)、4つの異なる濃度のレスベラトール(1, 10, 100, 400μg/mL)の6つのグループに分けて処理後、再度唾液中に浸漬させた。

最後に標本を1%クエン酸に浸漬させた。

これらの実験手順は3回繰り返され、各標本の表面微小硬度実験開始と終了後で測定し、表面微小硬度変化率(%SML)で評価した。

その結果、ネガティヴコントロールと比較して、レスベラトール(1, 10, 100μg/mL)で処理したものは、エナメル質表面の微小硬度の低下を防ぎ、エナメル質を有意に保護した。

これらのことから、レスベラトールは酸蝕症を予防する有望な化合物であり、酸蝕症予防のための歯科用製品の新たな方向性を示す可能性が示唆された。

(参考文献)

Reis FN, Pela VT, Camera VJF, Venture TMO, Rodrigues CMVBF, Buzalaf MAR: A new role for resveratrol : Protection of enameru against erosion. Journal of Dentistry, 141 : 104810,2024.

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レスベラトールは酸蝕症を予防する有望な化合物であることが明らかになりました。

2024年9月15日

hori (08:04)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

歯数少ない高齢者外食頻度にも影響

2019年に実施された国民生活基礎調査と国民健康・栄養調査を統合したデータの2164人が対象で、そのうち女性は52.4%、平均年齢は74歳(標準偏差6.8)。
歯の本数が「20本以上」「10-19本」「1-9本」「0本」の群に分け、外食頻度を「週1回以上」「週1回未満」に分類したうえで、年齢、性別、喫煙状況、飲酒習慣、教育歴、同居の有無など、外食行動に与える影響を除外した。
解析の結果、「週1回以上」外食をしている人は456人(21.1%)だった。
歯の本数別に「週1回以上」外食している人の割合を比較すると、「20本以上」の群に対して「10-19本」は0.89倍、「1-9本」が0.67倍、「0本」が0.53倍と少なくなることが分かった。
(参考文献 Nutrients 7月12日付)
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興味深い研究結果ですね。
歯数と外食頻度が関連があり、歯数が少ないと高齢者の外食頻度が減少傾向に向かうことが明らかになりました。
歯を喪失した部位をインプラント治療で回復させた場合、肉体的QOLはもちろんのこと、精神的QOLも併せて向上する可能性があります。

2024年9月 5日

hori (08:40)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

「うま味」の感受性に影響与える要素

岡山大学歯学部の学生87人(男性43人、女性44人、平均年齢21.7歳)の協力を得て、安静時の唾液分泌量、唾液緩衝能力、5基本味(甘み、うま味、塩見、酸味、苦み)に対する認知閾値を測定し、関連性について検討した。
結果、唾液緩衝能が高い人ほど、うま味の感受性が高いという相関関係があることが分かった。
その一方で、酸味を含む他の味には同様の相関関係が見られなかったことから、唾液緩衝能力はうま味の感受性に影響する可能性が示唆された。
(参考文献 Archives of Oral Biology 5月29日付)
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唾液緩衝能力が高い人は虫歯になりにくいだけではなく、高血圧や糖尿病に対するリスクも低下する可能性が推察されます。

2024年9月 1日

hori (08:53)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

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