2025年1月アーカイブ
歯が多いと余命が伸びることを確認。
東北大学の研究グループによると、歯が多いと認知症のない余命期間および全余命期間が伸びることが分かった。
研究では、日本老年学的評価研究の2010年の調査に回答した65歳以上の自立した男女4万4083人(平均年齢73.7歳、男性46.8%)を対象。
調査時とその後の10年間の追跡長データについて、歯の本数と認知症の発症、全死亡の発生との関連を調べた。
結果、モデルから推定された65歳時点での認知症のない平均余命期間は、男性で20本の歯を有する人で18.88年、0本の人で16.43年だった。
女性では20本の歯を有する人で17.12年、0本で14.40年だった。
65歳の時点での認知症の期間も含む全余命期間は、20本以上の歯がある人では、男性では17.81年、女性で22.03年、歯が0本の場合、男性で15.42年、女性で19.79年だった。
(参考文献)
Journal of the American Directors Association(9月11日)
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歯をすでに失っている人が余命を伸ばすためには、インプラント治療が有効であるということにもなりますね。
肥満・歯周病で認知機能が低下。
・広島大学の研究グループによると、肥満病態下における歯周病が、認知機能を低下させることが分かった。
健常マウス、肥満マウス、歯周病マウス、肥満・歯周病マウスのそれぞれに認知機能評価試験を行った結果、肥満・歯周病マウスのみ認知機能が顕著に低いことが分かった。
さらに、肥満・歯周病マウスにおいて、中枢神経系に分布する免疫細胞「ミクログリア」が有意に増加していることを確認。
ミクログリアは死細胞や病原体を捕食するが、活動が過剰になると神経炎症を引き起こすことが報告されている。
ミクログリアを枯渇させる物質を与えると、肥満・歯周病マウスの認知機能が改善した。
(参考文献)
Journal of Oral Microbiology (11月14日)
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肥満・歯周病マウスでは、ミクログリアが過剰な状態となり、神経炎症を引き起こすために、認知機能が低下することが明らかになりました。