築造の種類によってCAD/CAM冠の破折リスクが変わる
・梶原は、硬質レジンジャケット冠(HJK)に繰り返し荷重を加えた実験にて、支台歯がメタルコアよりもレジンコアの方がHJKの破折が起きにくいことを報告している。
このことは、CAD/CAM冠やHJKのような弾性係数の小さい(柔らかい)クラウンを、弾性係数の大きい(硬い)メタルコアに接着すると、その弾性係数の違い(たわみ方の違い)から割れやすく、一方で弾性係数の小さい(レジンコア)の場合は、たわみの差が少ないため、咬合による変形を起こしにくく、セメント層の破壊による脱離やクラウンの破折を起こしにくい、ということを示している。
(参考文献)
梶原雄太郎, 峰元里子, 迫口賢二, 村原貞昭, 田中卓男, 南弘之 : コンポジットジャケットクラウンの繰り返し衝撃に対する破折抵抗性に関する研究. 接着歯学. 33(1):24-31, 2015.
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築造をメタルコアにするかレジンコアにするかで、CAD/CAM冠の破折リスクが変わるようです。