平均的上顎洞粘膜の厚さはどのくらいか?
・平均的上顎洞粘膜の厚さを0.8-1.99ミリとしている。
また、2mm以下を生理学的厚みとする報告もある。
ただし、2mm以下を正常と規定すると上顎洞炎と偽診断される症例が増えるとする意見もあり、5?を超えると次第に自然孔閉鎖リスクの上昇と相関し、結果として上顎洞炎を発症するというCarmeli らやShanbhagらの研究は説得力がある。
(参考文献)
Shanbhag S, Karnik P, Shirke P, Shanbhag V. Cone-beam computed tomographic analysis of sinus membrane thickness, ostium patency, and residual ridge heights in the posterior maxilla : implications for sinus floor elevation. Clin Oral Implants Res 2014 ; 25(6) : 755-760.
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平均的上顎洞粘膜の厚さには研究報告によってもばらつきがありますが、5ミリを超えない状況でインプラント治療を行う方が無難であるといえます。