インプラント同士は必ずしも3ミリ以上離さなくても大丈夫。

・インプラント治療のスペースマネジメントとして、天然歯とは1.5ミリ、インプラント同士は3ミリ以上離すことが基本と考えられてきた。
インプラント間の骨頂の吸収量は、その距離が2ミリから4ミリ以上まで大きくなるにつれ減少する。
近年のシステマティックレビューでは、1-3ミリでは有意差がないが、5ミリになると吸収量は有意に減少することが報告されている。
(参考文献)
Al Amri MD. Influence of inter-implant distance on the crestal bone height around dental implants.: A systematic review and meta-analysis. J Prosthet Dent/ 2016 Mar ; 115(3) : 278-82.
*****
プラットフォームスイッチングやテーパージョイントのインプラントを応用することにインプラント間距離が短くなってもインプラント間の歯槽骨吸収量を抑制できることが関与している可能性があります。

2024年3月20日

hori (08:47)

カテゴリ:インプラント周囲炎

« インプラント治療のトラブルは補綴学的合併症が大多数。 | ホーム | インプラント埋入時における出血。 »

このページの先頭へ