広汎性侵襲性歯周炎に対するインプラント治療のリスク

・広汎性侵襲性歯周炎に対するインプラント治療の生存率は、慢性歯周炎および歯周炎ではない患者と同等であったが、失敗率は広汎性侵襲性歯周炎の患者が慢性歯周炎および歯周炎ではない患者に比べて約5倍もリスクが高く、インプラント周囲粘膜炎の罹患率においては約3倍、インプラント周囲炎の罹患率は約14倍もリスクが高いという結果であった。

(参考文献)

Swierkot K, Lottholz P, Flores-de-Jacoby L, Mengel R. Mucositis, peri-implantitis, implant success, and survival of implants in patients with treated generalized aggressive periodontitis: 3-to 16-year year results of aprospective long-term cohort study. J Periodontol 2012;83(10):1213-1225.

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侵襲性歯周炎の患者さんにインプラント治療を行う際には、慢性歯周炎および歯周炎ではない患者さんと比べて、一度インテグレーションしてしまえば、生存率は変わらないものの、再埋入が必要となる可能性が5倍高く、インプラント周囲炎にも14倍高いことを予め説明する方が良いかと思います。

また、歯周性歯周炎が原因でインプラント治療を受ける方とそうではない方とで、メンテナンスの内容や期間、場合によっては埋入費用も変える必要があるかと思います。

2017年6月25日

hori (11:03)

カテゴリ:インプラント周囲炎

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