インプラント周囲炎の治療成功率が低い表面性状とは?!
一概にラフサーフェスといっても、各インプラントメーカーの表面性状の違いから、インプラント周囲炎治療を行った際の成功率が異なることが報告されている。
インプラント周囲炎治療の成功率
機械研磨79%、ラフサーフェス34%
ラフサーフェースを表面性状別に分けると、TiUnite16%、 TiOblast 45%、OssseoSpeed67%、SLA85%
(参考文献)
Carcuac O, Derks J, Abrahamsson I, Wennstrom JL, Petzold M, Berglundh T. Surgical treatment of peri-implantitis: 3-year results from a randomized controlled clinical trial. J Clin Periodontol. 2017; 44(12): 1294-1303.
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インプラント周囲炎の成功率の最も低い、TiUniteを表面性状とするインプラントには、バイオフィルムの徹底的な除去と細菌の再付着の減少を目的として、インプラント表面を削合・研磨するインプラントプラスティが有効であると考えられます。
しかしながら、インプラントプラスティを行うと、インプラント径が小さくなるので、機械的強度が低下します。
そのため、All-on-4のように表面性状がTiUniteで、そもそも埋入しているインプラントの本数が少なく、上部構造体が一体化しているものでは、1本のインプラント体が破折し、その発見が遅れてしまうと、すべてのインプラントを失う危険性があります。