インプラント特有の病態
・インプラント周囲炎は歯周炎と異なり、
1. 頬側骨の吸収が顕著であること。
2. 骨代謝に影響を及ぼす全身疾患や服用薬の影響を受けること。
3. 術前の粘膜厚や骨量、セメント残留の影響を受けること。
4. 血清由来の縁下歯石の沈着が少ないこと。
5. 抜歯原因の影響を受けること。
6. アバットメントの材質や埋入深度の影響を受けること。
7. 接合様式や埋入術式、インプラント体の形状や性状等の影響を受けること。
8. 感染なき炎症(骨吸収像)が観察されること。
など、インプラント特有の病態も非常に多い。
(日本歯科評論 2017年8月号 )
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インプラントは、基本的には舌側あるいは口蓋側に埋入する場合が多いので、歯があった頃よりも頬側に歯ブラシが届きやすくなっているはずです。
しかしながら、どの部位の歯槽骨が吸収しやすいのかというと、歯ブラシが届きやすくなった頬側骨なのです。
また、歯石沈着が少なく、感染なき炎症が観察されるというのも、インプラント周囲炎の予防や対処が難しい理由といえるでしょう。