イカ墨で歯周組織検査?!
イカ墨と水、トウモロコシのデンプンからできたマウスリンスを用いて、プローブを使わない歯周組織検査が可能になる。
アメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校のJosse Joerst教授らによる研究グループが開発し、『The Journal of Dental Reaearch』9月7日号に掲載した。
イカ墨に光を吸収するナノ粒子が含まれているのを利用した技術で、イカ墨を含んだマウスリンスで口をゆすぐとナノ粒子が歯周ポケット内に閉じ込められ、そこにレーザー光を当てるとナノ粒子が発熱膨張し、ポケット内に超音波で測定可能な圧力差が生まれるため、定量的に歯周ポケットを測定できるという。
光音響超音波画像技術により、全周的な歯周組織のデジタルデータを得られるのが特徴。
動物実験ではプローブを使った場合とほぼ一致する結果を得たとのことで、今後、臨床試験が行われる予定。
検査数値を一瞬でデータとして得られるのが特徴で、プロービングに比べて術者による差が出ず、痛みや不快感を伴わないことなどもメリットとされる。
(アポロニア21 2017年12月号 )
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将来的に、イカ墨で歯周組織検査が可能となる可能性があるようです。
今後臨床試験が行われるそうで、従来の歯周組織検査と比較して、術者による差が出ず、痛みや不快感を伴わないなどメリットがあるようです。
インプラントの際のプロービングも同様に可能となるのでしょうか。
インプラントの場合、プロービング自体の是非はありますが、インプラント周囲組織の状態をプロービングをせずに評価することができるのであれば、天然歯以上にその利用価値は高いといえることでしょう。