インプラント周囲炎発症のリスク因子

エビデンスをもってインプラント周囲炎発症のリスク因子とされている3項目の結果
1.歯周病の既往
歯周病の既往がありインプラント周囲炎に罹患した者(9.3%)は、歯周病の既往がなくインプラント周囲炎に罹患した者(3.5%)に比較して有意差をもって多く認めている。
2.口腔衛生状態
口腔衛生状態が不良でインプラント周囲炎に罹患した者の発症率(42.4%)は、口腔衛生状態が良好でインプラント周囲炎に罹患した者の発症率(4.6%)に比較して有意差をもって多かった。
3.メンテナンスの頻度
SPT期に歯周炎が再発する患者は歯周組織が安定した患者に比較して、インプラント周囲炎およびインプラント喪失するリスクが高い。
歯肉炎に罹患していなければ歯周炎に罹患しないのと同様に、インプラント周囲粘膜炎の予防がインプラントインプラント周囲炎の予防につながる。
つまり、インプラント周囲粘膜炎を予防するには定期的なインプラント周囲のメンテナンスが必要になってくると考えられる。
本検討ではメンテナンスが年2回未満でインプラント周囲炎に罹患した者の発症率(12.4%)は、年2回以上メンテナンスが行われていてインプラント周囲炎に罹患した者の発症率(5.4%)に比較して有意差をもって多かった。
上述の口腔衛生状態とも関連するが、インプラント周囲炎の予防には年2回以上のメンテナンスが必要だと考えられた。
(クインテッセンス・デンタル・インプラントロジー 2022年vol.29 )
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エビデンスをもってインプラント周囲炎発症のリスク因子とされている3項目が明らかになりました。

2022年4月15日

hori (08:52)

カテゴリ:インプラント周囲炎

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