インプラント周囲炎治療における再生療法は臨床的に意味があるのか?

主な結果として、テスト群で辺縁骨レベルは1.7ミリ、ボーンフィルは57%、コントロール群よりも多くの改善を認めた。
一方で、周囲ポケット値とBOP値では、統計学的有意差を認めなかった。
また、再建的外科治療自体の結果は、辺縁骨レベルで2.0ミリ、CALで1.8ミリ、PPDで2.8ミリの改善を認め、周囲粘膜の退縮は0.7ミリであった。
さらに、周囲ポケット値とBOP値では2つの群間で差を認めず、病気の治療という視点であ、再建的アプローチは必要がないといえる。
(参考文献)
Tomasi C, Regidor E, Ortiz-Vigon A, Derks J : Efficacy of reconstructive surgical therapy at peri-implantitis-related bone defects. A systematic review and meta-analysis. J Clin Periodontol, 46 Suppl 21 : 340-356,2019.
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インプラント周囲炎治療に対して、再生療法を行った場合に、インプラント周囲に炎症がなく、X線不透過なものが存在しているが、それは果たして骨といえるのかということになるのだと考えています。
また、そのような骨様組織が、結果的にインプラントの延命につながるかどうかが、再生療法の持つ価値ということになることでしょう。

2022年6月10日

hori (08:26)

カテゴリ:インプラント周囲炎

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