矯正歯科治療で予防歯科!
矯正歯科治療により不正咬合が改善されると咀嚼効率が上昇し唾液分泌量が増加する可能性がある。
唾液分泌量の減少はう蝕の大きなリスクファクターであるが、加齢とともに全身疾患を有するようになると多くの服薬が必要となり、唾液分泌量が減少する報告も多く認めることから、唾液分泌量を可能な限り増加できれば矯正歯科治療は予防歯科においてより有効である。
(結果)
1. 矯正治療開始時の唾液分泌量:8ml
2. 矯正治療装置撤去時の唾液分泌量:9.7ml
3. 矯正治療終了時の唾液分泌量:9.8ml
1と2、1と3間で、P<0.01で有意差あり
(参考文献)
日本歯科医師会. 健康社会に寄与する歯科医療・口腔健康のエビデンス. 2015.
*****
矯正歯科治療を行うと、咀嚼効率が上昇するだけでなく、唾液分泌量も増大するようです。
唾液分泌量が増大し、唾液が歯牙全体にいきわたりやすくなる歯列となるので、虫歯や歯周病になりにくくなります。
また唾液分泌量が増大すると口臭予防にも寄与します。
普段から、酸っぱい味や苦い味を感じる方は、矯正歯科治療で口臭に対する不安が改善する可能性もあると思います。