後上歯槽動脈を損傷した際、止血が困難である理由。

・サイナスリフト時の上顎洞前壁を開窓する際に露出や損傷の可能性のある血管は、後上歯槽動脈と眼窩下動脈の枝(中上歯槽動脈)である。
両動脈は互いに吻合しており、このことが、この血管を損傷させた場合に止血を難しくする理由となる。
吻合したこの動脈を上顎洞歯槽動脈と呼ぶが、日本の雑誌などには、これを上歯槽動脈と呼称しているものもある。
出血の頻度は、解剖学的に問題とされているよりはかなり少ないと報告されている。
(参考文献)
Rahpeyma A, Khajehahmadi S. Alveolar Antral Artery: Review of Surgical Techniques Involving this Anatomic Structure. Iran J Otorhinolaryngol 2014 ; 26(75) : 73-78.
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後上歯槽動脈を損傷した際、止血が困難である理由は、眼窩下動脈の枝と吻合していることが原因であることが明らかになりました。

2019年11月20日

hori (08:19)

カテゴリ:インプラントの偶発症

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