角度付きアバットメントのスクリューリテインで90%補綴可能。

(目的)
審美領域でのインプラント即時埋入、即時プロビジョナルにおいて、角度付きアバットメントを使用しなければいけない頻度を評価すること。
(方法)
200人の被検者のCBCTを用いて、インプラント埋入シュミュレーションを行った。
スクリューのアクセスホールをどのくらいの確率で、口蓋側に設定できるか、「ストレートチャネル」と「角度付きチャネル」の2つの場合でシュミュレーションを行った。
(結果)
計1200本の歯牙のうち、「ストレートチャネル」を用いてスクリューリテインにて補綴できるケースが14%であった。
「角度付き(25度)チャネル」を用いれば口蓋側にアクセスホールを位置づけ、スクリューリテインにて補綴できるケースが75%であった。
(部位ごとでの処置可能な割合) 即時埋入 ストレートチャネル 25度角度付きチャネル
 中切歯 径4.3ミリ        74%     10%          66%
 中切歯 径3.5ミリ        92%     24%         87%
 側切歯 径3.5ミリ        90%     10%          75%
 犬歯  径4.3ミリ        79%     11%          73%
(参考文献)
Frequency of screw-retained angulated screw channel single crown following immediate implant placement and provisionalization in the esthetic zone : A cone beam computed tomography study. Kan JYK, Rungcharassaeng K, Kamolroongwarakul P. Lin GH, Matsuda H, Yin S,Wang HL, Tarnow D, Lozada JL. Clin Implant Dent Relat Res. 2023; 25(5) : 789-794.

2025年2月 5日

hori (08:51)

カテゴリ:上顎前歯部のインプラントの

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