水硬性セメント キャビトンEXは、1時間では最終硬化の1/30程度。

・水硬性セメント キャビトンEX(ジーシー)の硬化特性(メーカーパンフレットより)
患者には、填入後1時間程度は食事等により強く咬合しないようにとの指示をするが、1時間ではまだ最終硬化の1/30程度の強度しかない。
また最終強度の60N前後になるまでの時間は、充填後3時間前後。
(抜髄 Initial Treatment )
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根管治療時に水硬性セメント キャビトンEXを使用されている歯科医師は多いと思います。
メーカーパンフレットには、填入後1時間程度は食事等で硬い物は避けるようにとの指示があります。
当院でも、メーカーの指示通り患者さんには説明していましたが、次回の来院時にはセメントが摩耗しているケースは少なくないように感じていました。
そのため、二重仮封をするようにしていましたが、何と『1時間では最終硬化の1/30程度。最終強度に達するには3時間前後かかる』ことが分かりました。
メーカーからの指示が、『填入してから3時間の食事を控えてください。』というものであれば、歯科治療で使用する歯科医師は減少するかもしれません。
メーカーからの指示を鵜?みにはできませんね。
また一つ気になるのは、仮封を摩耗させてくるタイプの人は、歯を割ってくるタイプの人に多いように感じます。
歯を割ってくるタイプの人は、交感神経が優位な状態である時間が長いために、唾液も少なく、TCHも行っていると考えられます。
水硬性セメントは口腔内の水分で硬化するわけですから、唾液が少ない時点で硬化に時間を要する可能性が推察されます。
ある意味、興味深い分野です。

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