上顎犬歯のフェネストレーションの発現頻度は、上顎犬歯で約29%。

・日本人は欧米人に比べてフェネストレーションを起こす頻度が高く、発現頻度は上顎犬歯で約29%、第一大臼歯で約16%、第一小臼歯で約14%に達すると報告されている。
特に上顎前歯部では下顎と比較して骨が脆弱なため、解剖学的にフェネストレーションが生じやすいとされている。
(参考文献)
安藤英一, 戸田忠夫. 歯内療法学(第2版). 東京 : 医歯薬出版, 2001.
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インプラント治療を希望される方の一つのパターンに、上顎骨の大きさが小さく、下顎骨の大きさが大きい方がいます。
今回の報告で、日本人にフェネストレーションが多いことが明らかになりました。
これにより、歯の大きさが人種によって変わらないのであれば、欧米人よりも上顎の顎骨が小さい可能性があります。
フェネストレーションがあると、根尖部に圧痛がありますが、それを確認するには通常のレントゲンでは存在を確認するのが困難です。
圧痛があるのは異常だと患者さんが考え、歯科医院で根管治療を受けるも、それが改善されなければ、転院する場合もあるでしょう。
フェネストレーションの存在により、不要な根管治療が繰り返される可能性があります。
また今回の報告で、フェネストレーションの割合が考えていたよりもはるかに多いことが分かりました。

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