昨年末までの新型コロナ感染者数:歯科医師73件、歯科衛生士74件

新型コロナウイルスの歯科医療機関での感染状況で、歯科医師の感染73件、歯科衛生士の感染74件などは確認されているが、歯科治療を介して感染拡大事例はいまだ確認されていない。
8月25日に開かれた日本歯科医師会の定例記者会見で示された資料によるもの。
(アポロニア21 10月号 )
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各種メディアで、「歯科医院ではエアロゾルが発生し、新型コロナウイルス感染リスクが増大するので、不要不急な歯科治療を受診するべきではない」という記事が散見されました。
(因みに、私の知人・友人の歯科医師・歯科衛生士で感染者は皆無です。)
今回のデータを基に、歯科医療従事者の新型コロナウイルスの罹患率は高いのか、低いのかについて検証してみました。
日本の歯科医師数はおよそ11万人、歯科衛生士数がおよそ14万人とすると、歯科医療従事者の新型コロナウイルス感染者割合は、0.059%になります。
(歯科助手、歯科技工士は除外します。)
一方、日本国の人口は現在およそ1億2068万人、そのうち新型コロナウイルス感染者数をおよそ171万人とすると、一般的な日本国民の新型コロナウイルス感染割合は、1.41%ということになります。
歯科医院内でクラスター発生率はほぼゼロ、歯科医療従事者のコロナウイルス感染割合は、一般的な日本国民の半分以下ということが明らかになりました。
ネット上の情報は、ガセネタも多いと聞きますが、歯科治療受診による新型コロナウイルス感染リスク増大もガセネタだったのでは?と考えています。
とある研究報告では、定期的なメンテナンスを受診しない場合、その8割の方の口腔内はゆっくりと状態が悪化しているといわれています。
新型コロナ蔓延が落ち着く時期が、将来到来するとは思います。
しかしながら、そのころには、新型コロナウイルが問題となる以前には何とか保存できていた歯牙が、保存困難でインプラントも視野に入れなくてはならない状態になるケースが増加するように思えてなりません。

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