インプラント周囲炎を抑制する菌株?!
・あまり歯を磨かないのに齲蝕になったことのない人を探し、唾液を採取した結果、齲蝕罹患歴のない子供からお年寄りまで13名の唾液を採取できました。
その唾液から乳酸菌株を42菌分離して、スクリーニングを行いました。
その中で、1.虫歯菌であるミュータンス菌に対して抑制効果の高いもの、2.歯周病菌であるP.g菌への抑制効果のあるものを、さらに3.カンジタ菌にも効果があるものということで、三段階の試験を経てKO3株・YU3株・YU4株の3菌株を発見したのです。
16sリボゾームRNAのシークエンスを行った結果、KO3株はラクトバチルス・ラムノーザスに、YU3株はラクトバチルス・カゼイに、YU4株はラクトバチルス・パラカゼイに分類されることがわかりました。
(歯科口腔抗菌考 より)
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歯をあまり磨かないのに齲蝕になりにくいタイプの人がいます。
そのような方を集めて唾液を採取し、口腔細菌の種類を特定したところ、虫歯菌、歯周病菌、カンジタ菌をそれぞれ抑制する細菌が発見されたという報告です。
仮にそのような細菌を、リスクのある患者さんに移植することが可能であれば、歯でお困りの方を減らすことが可能と考えられます。
インプラント周囲炎予防にも歯周病菌であるP.g菌の抑制効果のあるYU3株を移植すれば、そのリスクが減少させることが可能かもしれません。
今後に期待したいですね。