なぜ侵襲性歯周炎という診断名はなくなったのか。
・2018年のヨーロッパ歯周病学会で新しい歯周病分類が提唱されました。
この分類では、侵襲性歯周炎が慢性歯周炎に包括されました。
侵襲性歯周炎と慢性歯周炎の臨床所見は明らかに違います。
それなのに、なぜ侵襲性歯周炎という診断名はなくなったのか。
それは、侵襲性歯周炎と慢性歯周炎の原因に明らかな違いがないからです。
実は、「侵襲性歯周炎の原因はよくわからない。特に日本人の侵襲性歯周炎は慢性歯周炎の原因と同じである可能性が高い」と書いてあります。
これが侵襲性歯周炎という診断名が消えた理由です。
これからは、侵襲性歯周炎の病態を示す歯周炎は、「疾患感受性が大きく影響している慢性歯周炎」と考えることになります。
(歯科衛生士 2019年6月号 )
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侵襲性歯周炎と慢性歯周炎の臨床所見は明らかに違うにもかかわらず、侵襲性歯周炎と慢性歯周炎の原因に明らかな違いがないというのは、非常に興味深い内容です。
科学の進歩に期待したいところです。