日本人は砂糖消費量が少ないのに、虫歯が多い。

・WHOのコラボレーションセンターであるメルモ大学による国別の12歳児一人う蝕経験歯数(DMFT)のデータと、一人当たりの年間砂糖消費量のデータをもとに、両者の関係を調査したところ、日本は国際的に肥満が少ない一方、う蝕は比較的多い現状にあることが明らかになりました。
つまり、日本においては、国全体の平均的なう蝕経験を増加させている重要な因子が砂糖消費量以外にあると推測されます。
 
         一人当たりの年間砂糖消費量    DMFT
日本       13.9キログラム              1.4本
タイ       34.5キログラム              1.3本
米国       26.8キログラム              1.19本
オーストラリア  34.3キログラム              1.05本
カナダ      25.5キログラム              1.0本
スウェーデン   32.5キログラム              0.8本
フィンランド   24.5キログラム              0.7本
イギリス     32.3キログラム              0.6本
(参考文献)
Malmo University. Oral Health Country/ Area Profile Projyect. http://www.mah.se/CAPP/ (2019年11月19日アクセス)
 
Helgilibrary. Sugar Consumption Per Capita-All countries. http://www.helgilibrary.com/(2019年11月19日アクセス) 
*****
非常に興味深いデータです。
日本人の多くは歯列不正を有し、無意識に食いしばっている方が少なくありません。
それにより歯牙にクラックが生じ、そのクラックに沿ってう蝕が進行しているものと推測されます。

« A型インフルエンザの予防には、ビタミンD3が有効. | ホーム | 根管治療が治療時間がかかる理由。 »

このページの先頭へ