フッ化物の使用は臼歯部よりも前歯部で高い効果が認められた。

・新潟県の一つの中学校の1年生に健診を行い、出身小学校でグループ分けしてう蝕経験歯面数を比較している。
人数はA校:145人、B校:157人、C校128人、D校:72人。
フッ化物配合歯磨剤の普及にしか実施できない古い研究だが、他の研究との比較などから、妥当な結果と考えられる。
教育だけでブラッシングや洗口をしない対照群のう蝕経験歯面数
A校 臼歯部 5.62
   前歯部 1.44
B校 臼歯部 5.28
   前歯部  1.82
ブラッシングを実施
C校 臼歯部 2.39
   前歯部 1.02
フッ化物洗口を実施
D校 臼歯部 3.73
   前歯部  0.23
(参考文献)
筒井昭仁, 小林清吾, 野上成樹, 堺修, 堀井欣一. 学校歯科保健における歯口清掃指導およびフッ化物洗口法の評価. 口腔衛生会誌 1983; 33(1): 79-88. 
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フッ化物の前歯部の効果は、(5.39-3.73)/5.39=1.66/5.39=0.308
フッ化物の臼歯部の効果は、(1.02-0.23)/1.02=0.79/1.02=0.7745
ということで、フッ化物の使用は臼歯部よりも前歯部で顕著に高い効果が認められたということになります。

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