劣形な支台歯に補助的な特徴を付与することによる効果の比較

・支台歯が十分な抵抗形態を有していない場合における補助的な特徴を付与することによる効果の比較
支台歯が十分な抵抗形態を肘していない場合に、隣接部のグルーブ、咬合面の内側への傾斜面、咬合面イスムスの付与は効果的ではないということがわかった。TOC(対向する長軸が成す角度)を修正(例えばTOCを20度から8度へ修正)した方法のみが維持力を向上させることができる。
(参考文献)
Proussaefs P, Campagni W, Bernal G, Goodcare C, Kim J. The effectiveness of auxiliary features on a tooth preparation with inadequate from. Prosthet Dent 2004 ; 91(1) : 33-41.
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歯牙が劣形の場合、何かしらの補助的な特徴を付与しないと、脱離しやすい補綴物になります。
そのような場合、歯科医師はグルーブ、ボックス、咬合面イスムス、TOCの修正など複数の方法を考えます。
今回の報告で、製作された全部被覆冠の脱離リスクを最も効果的に減少させる方法は、TOCの修正であることが明らかになりました。

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