光強度の距離による影響
距離における光量の変化を空気中と根管内において測定した。
その結果、空気中では光源からの距離が離れるにしたがって光強度は有意に減弱し、根尖部10ミリの部位では光量が約60%減弱した。
また、根管内での光強度の減弱度は空気中の光量が約80%減弱した。
根管内の光量も距離の増加に伴って減弱し、その減弱度は空気中より大きくなることが明らかになった。
(参考文献)
Wu H, Hayashi M, Okamura K, Koytchev EV, Imazato S, Tanaka S, Tanaka Y, Sano H, Ebisu S: Effects of light penetration and smear layer removal on adhesion of postcores to root canal dentin b y self-etching adhesives. Dent Mater, 25(12) : 1484-1492,2009.
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レジンコアの直接法を行う場合、光源から近いところから硬化が始まるために、全体が硬化したかのような錯覚がありますが、光源からの距離の問題や、根管内という環境の問題のために、実際はどれほどしっかりとコア材料と根管が接着しているのか疑わしいことがわかりました。
光重合型レジンやファイバーコアが登場しかなりの年月が経過しましたが、すでに時代遅れの感がある化学重合型レジンやメタルコアもしっかりとしたコンセプトを持って治療を行えば、必ずしも悪い結果がもたらされるわけではないように考えています。
ここでも必ずしも最新が最善とは限らないということでしょうか。