長期的にはファイバーポストのトラブルは多い可能性がある。

・Naumannらの11年の経過観察では、大きい実質欠損のある歯(2壁以上の欠損)では、築造材料にかかわらず、8年を境に急激にトラブルが増加し、短・中期的な研究結果とは全く異なる可能性があり、ファイバーポストの方がトラブルは多かったと報告している。
(参考文献)
Naumann M, Sterzenbach G, Dietrich T, Bitter K,Frankenberger R, von Stein-Lausnitz M : Dentin-like versus Rigid Endodntic Post : 11-year Randomized Controlled Pilot Trial on No-wall to 2-wall Defects. J Endod, 43(11) : 1770-1775, 2017.
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ファイバーポストによるレジン築造は、メタルコアよりも歯根破折を減少させるというメリットがある一方で、レジンセメントで接着しようとも、ファイバーポストもレジンもたわむゆえに、長期的には象牙質と築造体の間に間隙が生じ、脱離の原因となる可能性があります。

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