パスタは虫歯になりやすい?!
でんぷんのう蝕原性(虫歯の成りやすさ)を評価する場合、生の芋なのか、ふかした芋なのかなど、異なる性質のでんぷん質食品のそれぞれのう蝕厳正に注目する必要があります。
ただし、動物実験、ヒトのプラークのpH反応、エナメル質や象牙質の脱灰に関する研究から、現代人の食生活で利用される加工食品のでんぷんにう蝕原性があることは疑いの余地がないと考えられています。
また、食後にもっとも口腔内のpHが下がるパスタは、でんぷんの加工食品の中でもっともう蝕になりやすいという報告があります。
全粒粉パン :pH6.15
コーンフレーク :pH6.10
食パン :pH5.98
ごはん :pH5.93
パスタ :pH5.84
(参考文献)
Pollard MA. Potential cariogenicity of starches and fruits as assessed by the plaque-sampling method and an intraoral cariogenicity test. Caries Res 1995;29(1)68-74.
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個人的には、クリームパスタを食べた食後に、口腔内でのプラークの増殖が気になる場合があります。
パスタ単味だけではなく、パスタソースに使用される片栗粉や砂糖が合わさって、食後に口腔内のpHを下げているような気がします。
また、「白米が健康寿命を縮める (花田信弘)」という本の中で、以下のような記載があります。
参考にしてください。
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チンパンジーには虫歯も歯周病も起こらない。
原始的なチンパンジーの食生活と近代的な人間とのそれとで、どこが決定的に違うかというと、「加熱したものを食べているかどうか」です。
非加熱のデンプンはβデンプンですが、加熱するとαデンプンに変わります。
柔らかくなったαデンプンは唾液のアミラーゼ酵素で分解されやすくなりますが、それによって多糖類が二糖類の麦芽糖に分解されるために、悪玉菌のエサになってしまいます。