ロイテリ菌を含む乳酸菌の酸産生能
乳酸菌は、ブドウ糖、オリゴ糖、乳糖などの糖質を発酵して乳酸を産生する能力を有する菌の総称です。
その一種であるロイテリ菌は、ロイテリンと呼ばれる抗生物質を産生し、ピロリ菌やクロストリジウム菌、サルモネラ菌、大腸菌など、腸内の数種類の有害な細菌や真菌などの生育を阻害する能力を有しています。
また、ロイテリン以外にも、人体に有用なビタミンB12やB9を産生する能力が高いことが報告されています。
口腔内への影響については、ロイテリ菌を含むヨーグルトを1日1個、2週間連続で食べると、別の種類の乳酸菌が入っているヨーグルトを食べた時よりも、唾液中のミュータンス菌の数を減少させる効果があったという報告がありますが、2週間で食べるのをやめると、その1週間後にはロイテリ菌がほとんど検出されなくなるとの報告もあり、毎日食べ続ける必要があると考えられます。
一方で、ロイテリ菌を含む乳酸菌の酸産生能はミュータンス菌よりも強いことが報告されています。
また、乳酸菌は象牙質う蝕のう窩から検出されています。
(参考文献)
Haukioja A, et. al. Acid production from sugars and sugar alcohols by probiotic lactobacilli and bifidobacteria in vitoro. Caries Res 2008 ; 42(6) : 449-453.
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ロイテリ菌を含む乳酸菌の酸産生能はミュータンス菌よりも強いということが明らかになりました。