PPDが7ミリ以上あると、歯牙喪失率が著しく上昇する。
・動的歯周治療後に定期的なメンテナンスを行った場合でも、残存したPPDが7ミリ以上の場合は、歯の喪失率が著しく上昇することが報告されている。
年齢や性別、喫煙経験等の差による影響を排除しても同様の結果が導かれていることを考えると、治療後に残存した7?以上のPPDは歯の喪失と独立したリスクファクターになりうることを示している。
したがって、骨欠損形態の改善により、深い歯周ポケットの改善を図ることが重要である。
(参考文献)
Matuliene G, Pjetursson BE, Salvi GE, Schmidlin K, Bragger U, Zwahlen M, Lang NP. Influence of residual pockets on progression of periodontitis and tooth loss: results afetr 11 year of maintenance. J Clin Periodontol. 2008; 35(8): 685-695.
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歯周病治療後に定期的なメンテナンスを行いながらも、歯周ポケットが7ミリを超えている部位を有する歯は、喪失率が著しく高いというエビデンスです。
やるべきことをすべてやった上で、PPDが7ミリを超えている歯牙に対して、インプラント治療を考える歯科医師もいることでしょう。
そのような考えも否定はしませんが、当院では、そのような深いPPDの部位にレーザー治療を行っています。
私のイメージでは、PPDが4ミリが5ミリになるスピードよりも、PPDが7ミリが8ミリになるスピードの方が速い印象があります。
それでも、定期的にレーザー治療を行うと、深いPPDを有する歯牙でも状態が安定してきます。
一般的な歯周外科では、歯肉を剥離して歯石を除去し、歯槽骨レベルをフラットにするわけですが、フラットにすることで、逆に歯牙周囲のコンディションが悪くなることが予想されるケースでは、骨削除を最小限に抑えなければならないのです。
そのような部位にレーザー治療は特に効果があると感じています。