osseodensification
Counterclockwise drilling とは、反時計回りのドリリングという意味で、ドリリングを逆回転で行うosseodensificationという新しいコンセプトのインプラント埋入窩形成法である。
正回転で骨を切削するドリルは、切削骨片は刃のねじれみぞを通って外部に排出される構造になっている。
このドリルを逆回転で使用することで、骨を切削することなく圧縮し、圧縮された自家骨は刃のねじれ角に応じて逆方向に進むこととなり、骨内の側方および下方に運ばれることになる。
この原理を応用することで、同部自家骨骨内移植による骨の圧縮と骨密度の強化、圧縮骨の残留ひずみが戻ろうとする力による初期固定の強化と骨接触率の増大、それに伴うインプラントの安定性の向上が期待できるのである。
Slete FBらは従来のドリリング法とオステオトームテクニック、そして osseodensificationという新しいコンセプトで形成した埋入窩にインプラントを埋入し、それぞれの骨接触率を計測している。
それによると従来のドリリング法が16.3%、オステオトームテクニックが40.7%、そして osseodensificationが60.3%と最も高く、 osseodensificationとが有意に優れていると結論付けている。
(参考文献)
Slete FB, Olin P, Prasad H. : Histomorphometric Comparison of 3 Osteotomy Techniques. Implant Dent. 27(4): 424-428,2018.
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osseodensificationという新しいコンセプトが生まれました。
ドリルといえば、右回転が当たり前でしたが、左回転させることで、骨密度を上昇させることができるそうです。
オステオトームテクニックよりも有意な差をもって骨接触率が高いそうですから、これは期待できそうですね。