「9歯以下で入れ歯なし」社会的孤立リスク高い
歯が9本以下で入れ歯やブリッジを使用していない人は、6年後に社会的に孤立する可能性が、使用している人と比べて約1.8倍高かった。
東北大学の研究グループが明らかにした。
日本老年学的評価研究で収集したアンケート調査のデータ(n=2万6417人)を用いて6年間の追跡調査後の残存歯数および、入れ歯やブリッジなどの歯科補綴物使用と社会孤立状態との関連性を検証した。
その結果、歯が20本以上の人と比較して、歯が10-19本の人と歯が9本以下の人は、6年後のフォローアップで社会的孤立状態になる可能性がそれぞれ13%(1.13倍)、36%(1.36倍)高いことが明らかになった。
さらに20本以上の歯がある人(歯科補綴物使用の有無にかかわらず)と比較して、歯科補綴物が未使用で歯が9本以下の人は79%(1.79倍)高く社会的に孤立する傾向だったが、9本以下でも歯科補綴物を使用している人は23%(1.23倍)の上昇にとどまった。
(アポロニア 21 2023年3月号 )
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人は咬めないと社会孤立傾向が高まることが明らかになりました。
咬めないと、鬱傾向が高まるということでしょうか?
そのような意味では、インプラント治療は、肉体的に健康な状態を手に入れることができるのはもちろんのこと、精神的な健康をも獲得できる優れた治療方法といえることでしょう。