日本人男性のMonsonの湾曲は4インチ+α
・平均的なMonsonの湾曲は4インチ(=101.6ミリ)と言われてきたが、これは米国の白人を対象としたものであり、五十嵐教室での加賀谷による日本人60名ほどを対象とした測定で、女性は100ミリ、男性はおよそ110ミリとなった。
咬合平面を修正するには、多くの症例で咬合拳上が必要になる。
正しい咬合平面の付与を実行するには、咬合高径を拳上しなければ実施できない。
(咬合拳上をうまくなりたい )
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日本人、特に日本人男性では、Monsonの湾曲がこれまで言われてきた4インチよりも少し大きいことが明らかになりました。
私は、いわゆる平均値には誤解が生じやすいと考えています。
同じ60人でも、母集団が健常者60人なのか、顎機能障害者60名なのか、標準偏差は大きいのか小さいのかによって、その数字の持つ意味が変わると考えられます。
個人的には、平均値を把握した上で、その方の骨格に合わせたMonsonの湾曲なり、Speeの湾曲に咬合平面を設定するべきではなかろうかと考えています。