咬合高径が低い状態であることを知る感覚がない。
・咬合拳上すると、実験動物のモルモットでは、元の咬合高径に戻すように調整する。
このことは、咬合高径が高いことを知る感覚(閉口筋筋感覚や歯根膜感覚)が存在していることを示しており、その感覚情報から咬合高径を調節する行動が引きこされたと考えられる。
一方で、モルモットを用いて、両側の上下顎間にゴムを作用させて、上下臼歯につねに荷重がかかるようにすると、咬合高径が低下したモデル動物を作ることができる。
この咬合高径が低い状態から、ゴムを撤去して25日間の経過観察をすると、咬合高径が元に戻るように調整されないことが示された。
この結果には、咬合高径が低い状態であることを知る感覚がないことを示唆している。
つまり、適切な咬合高径は生体にとって重要であるにもかかわらず、低い状態に対する許容が大きいことを示唆している。
(咬合拳上をうまくなりたい )
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興味深い報告です。
歯科臨床を日々行っていると、『適切な咬合高径は生体にとって重要であるにもかかわらず、低い状態に対する許容が大きい』のではなかろうか?と考えていましたが、やはりこれらは正しいようです。