ひとり親世帯の子供は、歯の疾患やアレルギー疾患の有病率が高い。
生活保護受給者への健康管理支援が2021年から全国の福祉事務所で開始される。
しかし、子供への支援は必須ではなく、自治体により差が出かねない状況だ。
そんな中、生活保護受給世帯ではアレルギー性疾患や歯の疾患がある子供の割合が一般世帯の10倍以上になるとの研究結果が発表された。
対象は、2016年1月時点で生活保護を受給していた世帯の15歳未満の子供573人。
厚生労働省の国民生活基礎調査を基に同年代の状況と比較した。
その結果、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、う蝕や歯肉炎などの歯の疾患などの有病割合は、一般家庭の子供に比べて極めて高いことが判明。
さらに、ひとり親世帯の場合は、ぜんそくが約1.9倍、アレルギー性鼻炎が約1.6倍、アトピー性皮膚炎が約4.2倍、歯の疾患が2.1倍多いことがわかった。
経済的な困窮に加え、育児のストレスなどの影響が原因と考えられるが、比較したデータが異なるので参考地だが、生活保護受給世帯別のデータは十分比較できる。
ひとり親世帯に対する追加的な支援を検討する必要があるかもしれないとしている。
(デンタリズム 2019年No.36 )
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ひとり親世帯の子供は、歯の疾患やアレルギー疾患の有病率が高いということが明らかになりました。