歯周炎の治療により心疾患のリスクマーカーは限定的に改善する。
・歯周炎の治療により血管内皮機能が向上するか?
CRP、IL-6、白血球数、可溶性E‐セレクチン、フォン・ヴィレブランド因子は治療24時間後に対照群と比較して実験群で有意に高値を示した。
白血球数は7日後以降、可能性E-セレクチンは60日後、180日後には実験群で対照群と比べ有意に低い値となっていた。
以上の結果から、筆者らは、集中的な歯周治療は、急性かつ一過性の全身的な炎症症状と血管内皮機能の低下を引き起こしたが、治療の6か月後には、口腔内の健康状態と血管内皮機能の向上の相関がみられた。
(参考文献)
Tonetti MS, DAiuto F, Nibali L, Donald A, Storry C, Parkar M, Suvan J, Hingoranial AD, Vallance P, Deanfield J. Treatment of periodontitis and endothelial function. N Engel J Med 2007 ; 356(9) : 911-920.
*****
歯周炎の治療により心疾患のリスクマーカーは限定的に改善することが明らかになりました。