受動喫煙で子どもがう蝕になる。
・受動喫煙による子供の健康影響の一つにう蝕があります。
多くの研究で、家族に喫煙者がいる子供はそうではない子供に比べて、う蝕有病率が高かったと報告されており、その科学的根拠はすでに因果関係を示唆するレベルに到達しています。
なぜ受動喫煙がう蝕と関連するのかはまだ十分解明されていませんが、タバコの煙に含まれるいくつかの有害物質が、う蝕菌や唾液、歯質に影響を与えることによりう蝕のリスクが高まるのではないかと推定されています。
たとえば、ニコチンによるミュータンス連鎖球菌の成長促進やバイオフィルムの形成促進、カドミウムによる唾液腺や歯質の結晶化の傷害が確認されています。
(参考文献)
小島美樹. 受動喫煙は子どものう蝕の原因となるか? エビデンスに基づく因果関係の推定. the Quitessennce 2016 ; 35(12) : 168-177.
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受動喫煙は子供のう蝕有病率的にも悪影響があることが明らかになりました。