コンポジットレジンの重合開始剤が、乳がんを悪化させるリスクがある。

・コンポジットレジンを作る際に使われている重合開始剤が、乳がんを悪化させる可能性があることが分かった。
岡山大学の研究チームは、2015年に重合開始剤の調査を行ったところ、乳がんを増殖させる可能性を示唆していたが、体内の環境を人工的に作り出した細胞実験であったため、生体内で同じ現象が起こるかは不明だった。
しかし、今回は細胞実験ではなくマウスを用いた動物実験を実施。
実際に、乳がんを細胞を埋め込まれたマウスに重合開始剤を曝露したところ、乳がん組織が徐々に増大することが見いだされ、一部の乳がん治療薬が増大効果を抑制することも確認された。
研究チームによると、体内に入った重合開始剤は乳がん組織に到達し、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの作用を乱している可能性があるという。
多くの化学物質に囲まれながら生活している現代社会。
しかし、化学物質中には女性ホルモン受容体と結合してホルモンバランスを乱す、内分泌攪乱化学物質と呼ばれるものもある。
今回の研究結果は、現在幅広く使用されている重合開始剤の安全性の再評価において重要な意味を持つに違いない。
(Dentalism NOVEMBER  2021 NO.48 )
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歯科でも頻繁に使用されるコンポジットレジンの重合開始剤に乳がんを悪化させる可能性があることが明らかになりました。

2022年1月15日

hori (08:34)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

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