肥満度が高いと歯の喪失リスク増
40歳以上の人は肥満度が高いほど歯の本数が少なく、肥満の人はそうではない人と比べて大臼歯から歯を失っていく。
サンスターと滋賀医科大学の研究グループの共同研究により明らかになった。
研究では、定期健康診断受診者約70万人のうち、2015年度に歯科受診歴があり、歯の本数とその部位が確認でき、健康診断でのBMIとHbA1cのデータ、喫煙習慣の問診回答を有する20-74歳までの男女23万3517人のデータを解析対象に設定。
対象者をBMI値に応じて4段階に分け、歯の本数を比較した。
さらにBMI25以上を肥満として、肥満の有無で歯の部位別保有者率などを算出した。
結果では、40代以上の各年代でBMIが高い群ほど歯の本数が少ないという連続的な関係性が示され、一般的に歯の喪失が起こりやすい50代よりも若い時点で、肥満度が高いほど歯を喪失しやすい傾向が見られた。
また、肥満の有無と歯の部位別の保有者率をみると、肥満の人は30代から60代のいずれの年代でも大臼歯と上顎中切歯の保有率が有意に低いことが判明。
肥満に喫煙習慣が加わると、歯の喪失リスクは増大し、肥満が影響する部位と異なる部の歯の喪失にも影響を及ぼすことも分かった。
(アポロニア21 2022年11月号 )
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肥満の人は30代から60代のいずれの年代でも大臼歯と上顎中切歯の保有率が有意に低いこと。
肥満に喫煙習慣が加わると、歯の喪失リスクは増大し、肥満が影響する部位と異なる部の歯の喪失にも影響を及ぼすこと名護が明らかになりました。