子宮内膜症の原因
名古屋大学大学院医学系研究科・腫瘍生物学分野の近藤らの研究グループは、子宮内膜症の原因は口腔内に常在する細菌「フソバクテリウム」である可能性を示唆した。
研究グループは、子宮内膜症の抗菌薬の効果を実証するために臨床試験を始め、子宮内膜症の患者の子宮組織を調べたところ、約6割の人の組織にフソバクテリウムが存在していることが分かった。
さらに、子宮内膜症を発症させたマウスに対して、フソバクテリウム菌を感染させると、病原菌の個数および重量が大きくなった。
また、抗菌薬を使うと縮小したり、消失したりなどの効果も見られた。
フソバクテリウムは歯周病や扁桃腺など口腔疾患につながるが、この細菌が子宮内膜症の発症にも関連付けられたのは世界初。
(アポロニア2023年8月号 )
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子宮内膜症の原因は口腔内に常在する細菌「フソバクテリウム」である可能性を示唆されました。