心房細動の再発を歯周炎治療で抑制。
心房細動に対するカテーテル治療を受ける患者のうち、重度の歯周炎がある人は、歯周炎治療によって心房細動再発を抑制できる可能性があると示唆された。
広島大学の研究グループは、同大学病院で心房細動に対してカテーテルアブレージョン治療を受ける患者288人を対象に、歯周炎治療が術後の心房細動再発に及ぼす影響を検討。
さらに、歯周炎の定量化指標となる歯周炎症面積に着目し、前例で歯周炎症面積を計測した。
その結果、歯周炎治療を受けた患者の心房細動再発率は16.5%だったのに対して、治療を受けなかった患者は28.3%であることが分かった。
歯周炎症面積高値群では、歯周炎治療を受けた患者の心房細動再発率は20%、受けなかった患者は48.4%だった。
(アポロニア21 2024年6月号 )
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血管内の血栓を惹起するリスクのある 心房細動 は、歯周炎治療を受けているかどうかで、再発リスクが大きく変化することが明らかになりました。