ピロリ除菌の失敗にう蝕が関与
胃炎、胃潰瘍、胃がんの原因とされるヘリコバクター・ピロリに対する除菌療法の成否が、う蝕の有無と関係があることが分かった。
朝日大学歯学部口腔感染医療学講座の岩井講師らが、ピロリ除菌と歯科検診を受けた226人(平均年齢52.7歳)について、ピロリ菌除去と歯科所見の関連を調べた。
226人のうちピロリ除菌に失敗したのは、38人(17%)で除菌失敗はう蝕の有無と有意に関連していた。(虫歯なしと比較した際のオッズ比2.672,95%信頼空間1.093-6.531)。
う蝕の本数が多いほどピロリ除菌の失敗も多く、特に未処置のう蝕がピロリ除菌の失敗に関連するということが明らかになった。
(参考文献 Scientific Repors 2024年2月19日 )
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ピロリ除菌の失敗にう蝕が関与することが明らかになりました。