心房細動の再発を歯周炎治療で抑制

心房細動に対するカテーテル治療を受ける患者のうち、重度の歯周炎がある人は、歯周炎治療によって心房細動の再発を抑制できる可能性がある。

広島大学の研究チームは、心房細動に対するカテーテルアブレージョン治療を受ける患者288人を対象に、歯周炎の有無とその治療が術後の心房細動再発に及ぼす影響を検討した。

さらに、歯周炎の定量化指標となる歯周炎症面積(PISA)を前例で計測した。

その結果、歯周炎治療を受けた患者の心房細動再発率は16.5%だったのに対して、治療を受けなかった患者は28.3%だった。

PISA高値群では、歯周炎治療を受けた患者の再発率は20%、受けなかった患者は18.4%だった。

(参考文献 Journal of the American Heart Association 2024年4月10日 )

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心房細動に対するカテーテルアブレージョン治療を受ける場合には、その前に歯周治療を受ける方がよいということが明らかになりました。

2024年8月10日

hori (08:54)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

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