肥満・歯周病で認知機能が低下。

・広島大学の研究グループによると、肥満病態下における歯周病が、認知機能を低下させることが分かった。
健常マウス、肥満マウス、歯周病マウス、肥満・歯周病マウスのそれぞれに認知機能評価試験を行った結果、肥満・歯周病マウスのみ認知機能が顕著に低いことが分かった。
さらに、肥満・歯周病マウスにおいて、中枢神経系に分布する免疫細胞「ミクログリア」が有意に増加していることを確認。
ミクログリアは死細胞や病原体を捕食するが、活動が過剰になると神経炎症を引き起こすことが報告されている。
ミクログリアを枯渇させる物質を与えると、肥満・歯周病マウスの認知機能が改善した。
(参考文献)
Journal of Oral Microbiology (11月14日)
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肥満・歯周病マウスでは、ミクログリアが過剰な状態となり、神経炎症を引き起こすために、認知機能が低下することが明らかになりました。

2025年1月15日

hori (08:05)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

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