2型糖尿病と歯周病の関係

2型糖尿病と歯周病の関係
・糖尿病を有する人は破壊的な歯周病を有する可能性が非糖尿病患者より約3倍高い。(Emich 1991)
・2型糖尿病群では非糖尿病群に比べて、歯周炎がより重症化し、さらに進行した歯周病の新規発症率が約2.6倍高い。(Nelson 1990)
・2型糖尿病の被験者は、より重篤な歯槽骨吸収の進行の危険性が非糖尿病の被験者の約4倍である。(Taylor 1998)
(日本歯科医師会雑誌 2014年vol.67 NO5)
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糖尿病でインプラント治療を希望される方が少なくありません。
今回紹介したエビデンスにもあるように、糖尿病患者さんは歯周病が重症化しやすいのですが、実はインプラント治療を受けた際にも糖尿病がリスクとなります。
また他の文献で、歯周病の治療により、その状態が改善すると、糖尿病の状態も改善したとの報告もあります。
インプラント治療が安定した状態を維持するためにも、残存天然歯の歯周病治療は必要となるのです。

2015年4月25日

hori (14:57)

カテゴリ:インプラントと糖尿病

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