口臭測定でがんを発見?!
・口臭測定でがんを発見
口臭測定によって、胃・食道のがんを早期に発見する技術が開発され、ロンドンの3か所の病院で本格的な臨床試験が始まった。
英国国営医療(NHS)では、口臭測定による初期がん検査により、年間1億4500万ポンドの医療費削減効果があると見込んでいる。
インペリアルカレッジ・ロンドンのS.Kumar氏ら英国とチェコの研究者が、消化器の腺がんの患者に特異的な呼気ガスの構成成分を発見したもので、口臭測定により呼気ガスの成分を検出することで、胃・食道のがんが判別できるという。
(アポロニア21 2015年 9月号 )
・内臓が悪くて口臭が発生する病気
1. 末期の肝硬変
2. 糖尿病性ケトアシドーシス
3. 腎不全による尿毒症
4. 肺化膿症
・肝硬変による肝性口臭は、アンモニアっぽい臭い(教科書的には"腐った卵とニンニクの混ざった臭い")がする。
これは肝臓で処理すべきアンモニアが処理しきれず、血液中の濃度が異様に高くなる「抗アンモニア血症」によるものだ。
・アンモニア口臭がでるようなところまで肝機能が落ち込んでしまった人は、残念ながら、ほぼ1年以内に肝不全で亡くなる。
・糖尿病で高血糖(血糖値500以上くらい)になると酸っぱ臭い口臭(ケトン臭)がすることがある。
エネルギーを得るために脂肪が分解されると、最終的にケトン体が生まれ、肺から排出される。
このケトン体が独特の酸っぱい臭い臭気がする。
(参考文献2 )
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がんの種類によっては、口臭測定により早期発見がものがあるようです。
また、内臓が悪くて口臭が発生する病気もあるようです。
インプラントを希望される方の中には、糖尿病を患っている方も少なくありませんが、第三者がケトン臭を感じるレベルではないので、比較的軽い糖尿病の方が多いのかもしれません。