口蓋側根面溝は、2.8%-18%の頻度で報告されている。

口蓋側根面溝は、2.8%-18%の頻度で報告されている。
確実な成因は不明であるが、口蓋側の溝は軽度の歯内歯であり、石灰化の前にエナメル基とヘルトビィッヒの上皮鞘が取り込まれた結果であるという考えや副根を形成した結果であるという考えがある。
長さと深さにより、それぞれ3つに分類されている。
う蝕がないのに根尖部に円形の透過像を認めたり、根管の幅が広く見えたり、根に沿って縦に破折線のような透過像が見えたりした場合は、口蓋側側根を考慮することが大切である。
そのような場合、ポケットの入り口は骨の欠損が狭い場合もあるので、プローブでは入っていかず、ブローチやファイルでの診査が必要な場合もある。
(参考文献)
Tan X, Zhang L, Zhou W, Li Y, Ning J, Chen X, Song D, Zhou X, Huang D : Palatal radicular groove morphology of the maxillary incisors : a case series report. Endod, 43 : 827-833, 2017.
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口蓋側根面溝には、ブローチやファイルでの診査も必要な場合があるとは、勉強になりました。

2020年12月25日

hori (08:36)

カテゴリ:インプラントと歯内療法

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