根管治療後の歯列矯正はどのタイミングが良いのか。
適切な根管治療を行った場合に、いつから矯正移動開始できるかに関しては、現在まで明確なコンセンサスは得られていない。
Drysdaleらは6か月待つのが好ましいと報告し、ConsolaroやPaduanoらは、矯正力は治癒に影響しないため、15-30日でよいとという報告をしている。
(参考文献)
Consolano A, Consolano RB. Orthodontic movement of endodontically treated teeth. Dental Press J Orthod 2013 ; 18(4) : 2-7.
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根尖周囲組織がある程度治癒し、根管が無菌的に密閉したのちには、比較的早期に歯列矯正を行っても、あまり問題はないと個人的には考えています。
重要なことは、歯列矯正の内容が、生体が受け入れられる範囲内のストレスであるかどうかに関与しているように感じます。
インプラントも完全には骨結合していなくても、生体が許容できる範囲内のストレスであれば、負荷をかけても問題がないようです。