痛くなかった歯が根管治療後に痛む理由とは?!

フレアアップは抗生物質の術前投与では予防できないというのが現在の共通見解である。
(参考文献)
Pikenpaugh L, Reader A, Beck M, Meyers WJ, Peterson LJ. Effect of prophylactic amoxicillin on endodontic flare-up in asymtomatic , necrotic teeth. J Endod 2001 ; 27(1) : 53-56.
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痛くなかった歯が根管治療後に痛むというのが、今回紹介のフレアアップです。
フレアアップが生じないようするためには、ステップバック法よりもクラウンダウン法を用いて根管治療を行うべきであると考えています。
歯冠側の方が根尖側よりも細菌数が多いことが多いからです。
また、フレアアップの要因にも掲載していますが、根管治療時に入る酸素により通性嫌気性菌が増殖して、フレアアップが生じる場合もあるということは勉強になりました。
参考情報:フレアアップの要因
1. 不完全な根管治療による残存細菌、不完全な化学的・機械的根管清掃によって生じる。
2. 根管治療より押し出された細菌や病原因子による要因。
3. 根管開放や不完全な歯冠側封鎖により漏洩が生じ、微生物や病原因子が根管内に侵入し、根管外へ波及することで生じる。
4. 根管治療時に入る酸素により通性嫌気性菌が増殖して生じる。

2020年12月15日

hori (08:47)

カテゴリ:インプラントと歯内療法

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